そろそろリスタートしようと思う。
放ったらかしにしたままになってる「セロ弾き…」を題材に考えた話ですが、そろそろ、書いて行こうと思います。
題材に考えたとはいうモノの、まだその部分が出てきていないというのが、僕としてはとても歯がゆかったりします。
まあでも、物語が進めば、それなりに出てくるのですが…
もしかしたら、『おもんない…』と思ったらバッサリいってしまうかもしれないですが…いや、それはやっぱないですね。面白いかどうかは別として…
そもそも『セロ弾き…』の話ですが、以前も書いたことがあると思うのですが、
楽団で、セロを担当している主人公。
どうしてもうまく弾けず怒られてばかり。落ち込んで帰る毎日。
家に帰ると小動物たちにも馬鹿にされる。
腹が立った主人公は一日のハライセなどの感情を込めて、小動物たちに演奏を毎日聞かせます。
小動物たちは各々、演奏で気になった事を主人公に指摘します。主人公は『動物のくせに生意気な!!』そんなことまで考えて、毎夜セロを弾くのでした。
小動物たちの指摘によって演奏そのものも良くなったんだけど、主人公自身、小動物たちとのやり取りの中で、思いやる心を手にしていきます。
人間的に少しずつ成長していきます。
そしていよいよ発表会の日、会心の演奏ができました。だからだれもがアンコール演奏にやりづらい中、主人公は楽長から指名を受けて、アンコールに応える事になりました。
誰が出てもこのアンコールにはとても答えれないと思われていたから。一番下手な主人公が指名された…と主人公は思いました。
噛ませ犬とか負け戦とかそういうやつです。半分やけくそで演奏したのですが…
観客も、楽長も、楽団のみんなも本気で良くできたと認めてくれる演奏ができました。
という話。この話を単純に読んでいくと、何となく、漠然と、『ああ、主人公の心の成長によっていい演奏ができるようになったんだな…』
と思うのですが、いざ文章にしてまとめようとしたとき…
あれ…?となります。どうにも動物たちが毎夜のごとく訪れて一匹一匹がそれぞれにテクニックの指導的な事を一つずつ言って行きますから。
動物たちによってテクニックが上達したように考えてしまうのです。
まあ、それもあるんでしょうが…彼らの言葉が主人公の耳に届いたという事自体が、実は主人公の心の成長を表しているんだろうと僕は思います。
しかし、この何というか、二重底になっているようなこの話の構造が僕はとても好きなのです。
変な基準なのかもしれないですが『これぞ純文学ではないか…』と思います。
論理的に考えていくとテクニックに行きつくけど、感覚的に追っていくとメンタルに到達する。
一つの作品なのに全く違う答えがでてしまうというこの感じ。何かすごくぞくぞくします。
テクニックと単純に答えを出すだけだと読解が甘いという見方もできますが、僕はそうではなく、一つの解き方だと思うのですよ。
と言いながら二重底とかいう表現を使ってしまっていますが…
物語自体はとてもシンプル。
下手くそな楽器引きが動物たちに指摘され修正していったら発表会で絶賛されるほどの腕前になった。
というだけですからね。すごいのは、この話の中にメンタルとテクニックのどちらの解釈も組み入れたという事です。
こういう表現力を僕は本当にすごいな…と思います。気が付いた時は本当に鳥肌が立ちました。
だから、題材にしたのは、『セロ弾き…』のそういうところなのですよ。まあまだこれからなのですが…
数日のうちにとりあえず一回更新するつもりです…
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