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2013年5月26日 (日)

自分で気が付かなきゃ

先日お店を走り回っている子供が、何やら特撮ヒーローになった感じで変身をしていました。実際に変身していた訳では無くて、もちろん変身の時のポーズなのですが…

まだ恐らくは3歳か4歳ぐらいかな?それぐらいの男の子でしたが、早くも男性の持つ父性に目覚め始めているのか、それとも単にカッコいいモノに憧れているだけなのかは分かりませんが、変身シーンの効果音であろう「ピキーン!!」とか「とう!」とかを惜しげも無く披露していました。

可愛いなと思いましたが、走り回っていたので注意をさせてもらいました。

当然、お店では走ってはいけません。他のお客様のご迷惑になるし、自身が転んでけがをする事だって往々にしてあります。ゆっくり買い物をしているお客様が加害者にだってなり得ます。会社側からすれば、注意の一つもしていないと、そんな時に責任を問われかねませんし、そうでなくても、周りのお客様からは「何で注意しないのか?」と思われます、当然そういう事は。一時的には走っている子供の親がすべきなのですが、昨今の常識やモラルなんていうものは時勢によってかわってしまうものです、いつ何時そういうことになるやら…

とはいえ、お子様もお客様もみんなが何事も無く安心してお買い物できることが本当の目的です。起ってしまってからの事はあくまで想定の話。

話がそれましたが…

男の子いや子供の頃ヒーローに憧れる事は当然とも言っていいことだと思いますが。

兄弟がいるところは、大概敵になるのは弟だったりします。

僕の兄弟もその例外に漏れなかったような気がしますが…まあその話は置いといて、でも弟だってヒーローになりたかったりします。交代で敵役をやったりしていましたが…

どっちも正義で、目に見えない敵を作って二人で倒したりしていた事がありました。

そう言う場合、棒を振り回したりしてたら、不注意にも近くにいる弟の頭にぶつけてしまったり、ぶつけられたり…まあドン臭いかぎりでしたが…

いつしか気が付くんです。

「現実の世界に倒すべき悪の組織はいない…」とね。別に自分が強くなったわけではないのに、テレビの中のヒーローが悪の組織と戦っているシーンをみて

『あーあ、この世の中にも悪の組織おらんかなあ~』とか、ものすごく矛盾した事を考えたりしていました。

悪のいなくなった世界に特殊能力を持った人はいらないのです。平和な世界に悪を倒すヒーロー入らないのです。

子供の頃、悪を倒すヒーロー気取りで暴れていましたが、自分たちの方がよっぽど悪の組織に近い事をやっていましたね。

暴れて障子を破ったり、おもちゃや道具を壊してしまったり足で踏んでしまったり…正しく悪の組織みたい。

当然子供の頃はそんな事考えもしませんでしたけどね。

自分たちは正義を愛するスーパーヒーローで気高い物であるかのように、ヒーローごっこをする時は感じていましたからね。

思えば、悪の組織も自分たちが悪だとは思ってないわけで、これまた同じなんですよね…

いつの頃からか、自分には『世界を救う力』など無い事が分かります。変身することも無ければ、専用の合体メカなんかもない事に気が付きます。

デパートに売ってる、ヒーローが変身する時に使ってる腕時計みたいなの、一度も買ってもらった事はないけど、欲しくてたまらなかったという記憶があります。

あれがあれば変身できる気がしましたからね。完全に気のせいですけど。

なんだかんだあって、その結果やっとこさ、敵がいない事に気が付くんですよね。

百万歩譲って変身できたとしても倒すべき相手がいないという…

そして現実で考えてみるんです、人間離れした身体能力、戦闘員に囲まれてもなぎ倒すパワー。レーザーで撃たれてもよろっとするだけで跳ね返すスーツ。毒ガスもものともしないマスク。しかも普段は人間と変わらぬ容姿。

超危険人物やないか!

悪の組織のいなくなったヒーローなんて完全に危険人物です…

目的がある時はまだいい、でも目的が消滅したとしたら、どこでどんな思想に取りつかれるか分かったもんではありません。

完全に政府か軍の管理下に置いていつでも処分できるようにだけしておく必要がありますよね。

そう思うとヒーローなんて切ないものです。

悪の組織を倒した後は描かれませんが、厳重な監視下に置かれる事は確実です。

ここまで考える僕は完全に病んでますが、ここまでとは行かずとも、「この世に悪の組織を倒すヒーロなど必要ないんだ。」と思うようになる日が、いつか来ます。

それは誰かに教えられて分かるんじゃなくて、自分で理解して分かるようになるんです。誰かに教えてもらっても上辺だけになってしまったりします。

自分で気が付かなきゃ自分で止めれない。それぐらい男の子は単純で繊細で思い込みが強いものなのです。

あの男の子もいつか気が付くときがくるんだろうな…と思いました。完全に病んでるな僕。

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