容疑者は元交際相手Ⅱ
最近のワイドショーやニュース番組・情報番組について無責任にモノ申していますが、それらについてもまた無責任に言ってるんだから、お相子ですよね。
『容疑者が元交際相手』というフレーズ、ていうかそういうケースの事件ってめっちゃくちゃあって、一つ一つそんなのスポットなんてあててられないのが実情だろうとは思います、思いますが。
容疑者が、元交際相手で、ストーカー化して、被害者の自宅で(もしくは最寄りの場所で)待ち伏せして殺害する。
こういう事件について、僕なりにそのメカニズムについて、思うところがあるので、ここで書かせてもらいます。
こういう被害に遭うのは、若い女性が多いように思います。もちろん魅力的であるとか、若さ故の誤解であるとかもあるんだろうとは思いますが…
僕が気になるのは『元交際相手』という事です。つまりはお付き合いをしていた相手が、なぜストーカーになるのか。
という点を考えてみる必要があるのではないでしょうか。
考えるも何も、それだけじゃないの?別れた男がまだ言い寄ってきてるだけではないのか?
と言う人が多いと思いますが、じゃあなんで言い寄ってくるのか?彼は何を言っているのか、もしくは言っていたのか?という点を注目すべきではないでしょうか。
そもそも、ストーカーのイメージが悪すぎる。
いわゆる『オタク』の延長線上のように、強い思い込みで一方的に交際を続けるように強要してくる危ないやつ。こちらの論理など全く無視の、気持ち悪くて危険な存在。
と、いう一般的な認識で間違いないのではないでしょうか?
(オタクのイメージもさることながら…)じゃあその視点はどこから来ているのですか?という質問に。
ズバリ、ストーカー被害の女性から一方的に来ているもの。です。(テレビやドラマの影響もあるでしょうが…)
これはもうストーカー云々に置いて、女性偏重の社会悪だと思うのです。
そりゃそんなやつもいるんだろうけど、そうじゃない人もたくさんいるでしょう。ていうか、そうじゃない人の方が多いぐらいでしょう。
だって元々交際してたんだし、恐らくは交際してる時はそんな事無かったハズですからね。
フラれたらすぐにストーカーになるのか?
そんな訳ないですよね?じゃ元々そういう素養のある人物と付き合ってたとでもいうのですか?それも考えにくいですよね。
だって若い女性です、わかければ若いほど、連れて歩く男性はアクセサリーの一種のようなもので、男性と一緒に歩く自分を他人に見せつける事に、一つの優越感を感じる年代です。そんな、ストーカーの傾向のある変なのなんて「入り口」でアウトに決まってますからね。
だったら何で別れた男が付きまとうのか。ですが…
彼女が、突然フってきたら?その後メールも電話も、合う事すらも、もちろん会話もシャットアウト。
コミュニケーションも何もとれなかったら?
男にしてみたら、自分がどうしてフラれたのか分かりませんよね?それを聞こうとしても、連絡が取れない。仕方がないから自宅に電話するけど出てもらえない。
家の前で待ち伏せしてても出てこない。
電話をするけど出てくれない。
駅や、学校、その他で待ち伏せして、何とか教えて欲しいと訴えても、取り合ってももらえない…
もはや以前のように交際できるなど考えてもいない。次の恋愛に望むに至って、理由を知りたいと思うのは当たり前なのです。
嫌われているのは百も承知、だから教えて欲しいという『お願い』をしているのです。だから「話を聞いてくれ!!」ってなるんですよね。「まだ交際したいんだ」ではなくて…
女性にしてみたら、内容など端っから聞く気がないので、『フったのにしつこく付きまとってくる男』にしか映りません。内容を聞いてないから『まだ交際を申し込んでくる』と思い込んでいる。
「だから、行動でしめしているのに、何であの男は分からないんだ。付き合えるわけないだろ!!気色悪い!ストーカー!!」
そして警察に連絡、相談です。
そうやって晴れて男はストーカーに任命されるわけです。
そして警察から事情を聞かれるわけです「ちょっと君、ストーカーとか言われてるんだけど、その辺どうなの?」平たく言えばこんな感じ。
(これが報復を産むかもしれないとして、警察が直接接触しない事もあるようですが…)
「いや、僕は、彼女とはお付き合いをしてまして…」
「ストーカーはみんなそう言うんだ!ちょっとこっち来てくれる!」
「ええ!!違いますよ、ストーカーなんかじゃ…」
よくできた話ですよね。こうしてストーカーは生まれる。
そして、警察にて、事情を説明した男性は、とりあえず返されるが…
その時のみじめさときたらありません。
「何でオレが…オレはただ理由が知りたいだけなのに…」
ふつふつと沸いてくる怒り。
『殺してやる、もう自分は犯罪者だ、犯罪者にまで貶められた…あの女許すまじ!!』
そして、警察に厳重注意されてたにもかかわらず、またも待ち伏せをし、その待っている間に、自分がどれほど踏みにじられたかという事を思い出しながら行動ボルテージを上げていきます。
自分の中で人生は終わっています。何をやっても楽しいと思わない。思えない。あの女のせいで!!
…そして、残念な行動に出てしまうのです。
女性が好きで囚われるという事ではない、その女性の事しか考えられなくなるという点ではそうかもしれませんが、好きだからでは無く、『理由が知りたいから』の一点のみです。
自分が好きだった女性が突然の変貌『自分が何をしたのか』『何がいけなかったのか』せめて教えてほしい。
それすら叶えられないという…
女性は『男が交際したがっている』と思い込んでるだろうし、それは他から見てもそう見えるんだろうと思います。男女間で何があったかなど分かりようが無いですからね。
男には分の悪い話ですよね。この場合。
世論はストーカーの味方にはなり得ない。そういう報道は一切されませんからね。
被害者の心情を著しく犯すからだろうとは思いますから。被害者は聖女でなくてはいけませんのでね。
こんな事、報道でもしようもんなら、「『被害者にも悪いところがある』と言った」として血祭りにされてしまうでしょうからね。
長々と書きましたが、要するに、女性が男性をフる時に、ちゃんと面と向かって言ってあげないから、こんな事になるという事です。
泣き寝入りする男がほとんどです。ですが、中にああやって、行動にでてしまう奴だっているんです。
交際をする以上、振る以上、なぜこれ以上付き合えないかという理由を言って別れるというのは、別れを言い出す方のせめてもの礼儀ではないでしょうか。
そして、それこそが自分自身の為でもあるという事ではないでしょうか。
別れを言い出すのは辛いし、好きでもなくなった相手に、労力を割くのは面倒に感じるかもしれませんが、それを端折って、無かった事にしてしまうというのはあまりに暴力的で、逆に自身の身の危険を招くことになってしまいます。
無かったことにしようとしても、事実として、繊細な人間が、男が実際にいるんですから。
面倒でもそれは必ずしなくてはいけない事です。
それをしない女性が、(男性もですが)『容疑者は元交際相手の男性』という事態を招いている事に他ならないのではないか。
と考えてしまいます。
こんなのちょっと考えたら分かるもんなのに、女性は分からない人が多いのが実状ですね。こないだちょっとアルバイトさんに聞き取りしたら、みんな説明するまで、全く理解を示そうともしていませんでしたから。
みなさん口を揃えて『気色悪い、行動で嫌われてるのが分からんねやろか…』と言っていました。
ズレてるよ…ホントズレてるよ…
このズレが間違いを産む結果になってるんですが…こんなに何度も何度も起きてるのに、メカニズムも何も被害者だけ悼んでたって、
この先だっていくらでも同じような被害者が出るだけですよ。
だから僕だって間違えたらストーカーや殺人者にだってなり得ます。その怖さを、みんな推して知るべきです。
楽して別れられること何て無いんですよ、男女間に喉元を過ぎれば消えてなくなる事はありません。自分が運よく被害に遭わなくても、無かったことにされた相手は、一生苦しみ続けるのです。
別れを言い出すのは労力がいりますが、それは、別れを言い出す方の責任だと思って、けじめから逃げずに向い合う事が大切です。
お互いの為に。
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コメント
Fさん、こんばんは。 お久しぶりです
コメント書く時間帯がなくて、申し訳ないです(ブログチェックはしています)
前に、私がFさんに質問した回答の内容だな〜と思いました。
少し時間がかかりそうですけど、その記事をバックナンバーで探してみます・・・。
体調に気を付けて無理しない程度にお仕事頑張ってください
投稿: 智香 | 2013年10月12日 (土) 21時36分
智香さんこんばんはお久しぶりですそしてコメントありがとうございますお元気でされていますか?体調管理の難しい季節ですね智香さんもお体には充分気を付けてあげてくださいね
智香さんよく覚えてますねあれは二年以上前の記事になりますよ
この記事を書くとき、あの記事のネタを二つとも思い出しながら書きました『自分の過去』と『大学の刺殺事件』ですが…
考え方はあの頃と何も変わってませんが、智香さんに言われて記事を探して読んでみたのですが、文章もそうですが、いろいろ恥ずかしいものですね…
それにしてもよく覚えていましたね、ホントにすごいと思います。
ちなみに日付は11年5月20日ですよ
投稿: 管理者 | 2013年10月12日 (土) 23時38分
Fさん、こんにちは。 寒暖の差に合わせた服装していますので、体調は悪くないですよ
二年前以上の記事なんですね・・・。 Fさんが回答していただいたことが嬉しくて何回か閲覧していたんだと思います
日付を教えていただきありがとうございます
では、閲覧させていただきます☆彡
投稿: 智香 | 2013年10月13日 (日) 14時11分