« やっと歯が揃う | トップページ | 欲しいと思うけど似合わない »

2016年10月27日 (木)

今年の受賞作

今年の芥川賞受賞作は「コンビニ人間」でした。

受賞の経緯とか理由とかは特に興味が無いので、いつもそうですが調べたりはしません。知らぬが仏です。

コンビニで働いたことのある人間として、現在も小売業に従事する人間として、読んでいて正直な感想は

疲れました。

僕は読書に「逃げる」という言い方をよくします。

自分のいま置かれている状況状態・この現実とは隔離された世界の中に入り込む事ができる一つの手段だったりします。

ようするに、本の世界に入って主人公としての生活を頭の中で体験する事こそが本を読む事の目的の一つのように思います。

それに本を読んだ時の感想の共感ができたらいう事はないのですが、そこまではあまり望まないのかもしれません。

できなくて当たり前というか…好みが違うとどうしても名作が名作で無くなったり、その逆もあったりします。

コンビニ人間は読む前から少しギクリとさせられていたのです。だから直木賞受賞作よりもそちらを先に手に取ったのです。

「海の見える理髪店」はまた今度読むつもりです。興味が無い事はないので…てうかもう持ってますので…

ギクリとさせられたのは、コンビニ人間ならぬ僕はスーパーマーケット人間、聞こえのいい言い方をすれば「スーパー人間」かな?と心のどこかで思っていたからです。

もちろん、コンビニ人間の主人公よりは、もう少し器用だとは思いますが、実は年齢も経験年数もとても近い、男女の違いはあれど彼女の置かれた立場や周りからの発言なども…

はっきり言って気分が悪いぐらいよくわかりました。

読後感は、悪かったものの、印象の残り具合はある意味流石に受賞作。と僕は個人的に思いました。

どうして気分が悪くなるのかは読んでのお楽しみです。ネタバレは致しません。

残虐表現やどぎつい性的な表現は皆無と言っていいほどありませんので、そういう意味ではありません。

ただ、主人公の見ている世界に遠からず共感を覚える事は確かで、彼女が気づいていく周りの状態もまた僕自身が思っている事に近い。

社会的などうしようもない流れを精一杯詰め込んである作品なんだろうと思いました。

作品自体は短いですので、すぐに読み終わってしまいます。

人間社会は難しいですよね。

僕も異端者の一人ですから、そういうのを隠しながらみんな生きているんでしょうね…

« やっと歯が揃う | トップページ | 欲しいと思うけど似合わない »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 今年の受賞作:

« やっと歯が揃う | トップページ | 欲しいと思うけど似合わない »