今年の恵方は南南東
今年の節分は今日です。何と124年ぶりに立春が3日になるから、だから季節の分け目が一日ズレるって事のようです。まあなんだっていいのですが、恵方巻発祥の地の人間としては、毎年恵方巻を楽しみにしています。
これはもう子供の頃からなので、理由なんてないですよね。
子供の頃は普段の日は巻きずしをそのまま食べようとしたら怒られていました。行儀が悪い”って。
でも節分は違って、切らずにそのまま食べなさいって言われてきました。
子供だった僕は、普段巻きずしが一本分与えられる事が無くて、オトンやオカンがたくさん巻きを食べているのが羨ましかったのですが、節分の時は巻きに包丁を入れてはいけない事になっていますので、一本分与えられました。
「食べられなかったら無理して口に入れずに置いときなさいよ」と祖母ちゃんに言われましたが、そこは男の子です。食べ残した事はありません。僕のそういう姿を見てかそうでないかは知らないけれど、一つ違いの弟が口いっぱいに入れて…結果喉に通らず出すことになった事も数回ありました。
僕の中では「こんなの軽い軽い!」って感じでしたが、ばあちゃんやじいちゃんからしたら、全海苔を喉に詰まらせないか心配だったようです。
今にすればそれはわかります。
一本丸まる食べるとおなか一杯になって満足して眠れた覚えがあります。
食べ終わった後には「わッはッはッは」とわざとらしく大きな声で笑って福を招きます。
豆まきもうちの家は大豆を煎ります。煎った大豆を各部屋に投げ入れます「鬼は外!福は内!」ここら辺は一緒。柊は外に咲いているのでうちでは用意しなくていいそうな。
イワシや節分そばなんかは食べる風習はありません。
その代わりと言って何ですが、節分には茶わん蒸しもうちの地域では食べていました。
これがまた、大人用は少し大きな茶わんで、子供用は湯呑みでした。
大人用の方がおいしそうで、それを食べたかったのですが、残念ながら僕がそれを食べるのはそこから15年以上経ってからの事でした。
つまりは節分は茶わん蒸しと巻きずしを食べる日だったんですね。僕の地元では。
発祥の地がそんな風習なのですが、そんな事もう全然。恵方巻だけが有名になっていきました。
まあそんなもんですよね。
恵方巻って名前も最近出て来たんですよね。それまではた「の巻きずし」って呼んでました。
かくいう僕も今年は茶わん蒸しは買ってなかったりするのですが…
あの祖母ちゃんの作った茶わん蒸し、あの大人用の器に入ったやつ、また食べたいな…とちょっとノスタルジーに浸ってみました。
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